クラウド使用量の増加傾向
クラウドインフラストラクチャの利用は年々着実に増加しており、2022年の市場規模は約2,500億米ドルに達しました。しかし、成長率は 2018 年の 41.6% から 2022 年には 28.9% へと低下しています。市場シェアの3分の2、約1,560億米ドルは、アマゾン、Azure、Googleクラウドプラットフォームが占めています。市場シェアに関しては、依然としてAWSが過半数を占めており、AzureとGoogleクラウドプラットフォームがそれに続きます。
全世界の利用状況を前四半期比 (QoQ) で比較すると、クラウドの使用量は 2018 年から 2022 年にかけて毎年第 2 四半期と第 4 四半期に増加していることが分かります。日本のクラウドインフラストラクチャの使用状況 (2022) は世界的な傾向をたどっています。AWS、Azure、Google Cloud Platform が世界のクラウドインフラストラクチャ使用量の約 4% を占めています。アマゾンウェブサービスが日本で最大の市場シェアを占めており、次いで Azure と Google クラウドプラットフォームが続きます。
AWS パートナー企業と SPP パートナー
2023 年 3 月現在、AWS パートナーソリューションファインダーには 7,112 社の AWS パートナー企業が登録されており、登録パートナー数 (545) では日本が 2 位、米国 (2,612 パートナー)、オーストラリア (6 位)、シンガポールは 15 位と続いています。AWS パートナーソリューションファインダーに登録されている SPP パートナーには、約 1,015 のパートナーが含まれます。日本は SPP パートナーの数 (113) で、米国 (299) に次いで第 2 位です。
クラウドリセラー依存
日本企業の大半は、AWS、Azure、GCPではなく、クラウド再販業者に直接加入しています。クラウド再販業者の依存度は、2017 年の 43% から 2022 年には 60.6% に増加しており、上昇傾向にあります。
アルファウス・ソリューション
Alphaus のソリューションは、2022 年 1 月から 12 月にかけて 2 億米ドル以上の AWS クラウド使用量を管理しています。日本では、AWS プレミアパートナーの 17% とアドバンストパートナーの 26% が Alphaus ソリューションを使用しています。Alphaus のソリューションを使用すると、クラウド再販業者の平均利益は 9% 増加し、過去最高の利益は 17% に達し、さらに 20% を超える成長が見込まれています。
RI/SP の購入
RI/SPは通常、年末年始のほか、3月から5月の間に購入されます。
割引とクラウド利用
クラウド再販業者が企業に提供する割引は、クラウドの使用量の増加にはつながらないようです。相関関係はほとんどありません。
この投稿は、福田洋(シニアアカウントエグゼクティブ)と荒井俊吾(CFO/COO)が執筆した「2023年のクラウド再販の現状(日本)」というレポートに基づいています。